サラリーマンにお勧めの図書「スタンフォードの自分を変える教室」

ポジティブシンキングをするための教科書

「スタンフォードの自分を変える教室」は、日本で有名な自己啓発家の人の多くが、参考にした本として挙げていることでも有名な書籍です。

この本は既に世界20カ国で刊行されている大ベストセラーであり、もともとはスタンフォード大学で教員をしているケリー・マクゴニガルの授業をもとに、一冊の内容としてまとめたものです。

ケリー・マクゴニガルはスタンフォード大学で最も優秀な教員に贈られる賞であるウォルター・J・ゴアズ賞など多数の賞を受賞している有名な女性で、他にも多くの講義内容をもとにした書籍が出版されています。

全米ではニューヨーク・タイムズをはじめとした有名メディアで数多く紹介をされており、多くの場所で絶賛を受けています。

何かと批判の的になりやすい自己啓発本においてここまで高い評価を受けている例はあまりなく、多くの人が「読んだことで人生観が変わった」というポジティブな意見を寄せているほどです。

本のテーマとなっているのは「人生を最高なものにするための方法」ということで、考え方や生活習慣などを変えていく事で、自然と人生を上向きなものにしていくことができるとしています。

ものの考え方だけでなく、食事や呼吸など具体的なノウハウも詳細に記載されてるところがポイントで、特に自分の人生設計や将来について悩みや不安がある女性には受け入れやすいのではないかと思います。

素直な気持ちで受け入れるということが最も大切

女性の書く自己啓発本というと、どうしてもスピリチュアルなことや宗教的倫理を全面に出した科学的根拠の乏しい内容のようなイメージがあります。

しかしスタンフォード大学はハーバード大学やケンブリッジ大学などと肩を並べる、世界で最もランキングの高い大学の一つに位置する場所であり、その講義として実際に行われた内容をもとにした本書はそうした常識には当てはまりません。

一見当たり前のことを述べているようでも、その裏にはきちんとした根拠が示されています。
ですので自己啓発に懐疑的な人であっても素直に読み進めていくことができ、自然に書かれていることを受け入れることができます。

読み始めて第一章からすでに十分に役立つ内容にあふれているので、その後もどんどん読み進めていくことができ、普段はあまり読書をしていないという人でも気軽にページを開くことが出来るでしょう。

抽象的な話については実例を元にして話を展開しているので、まるで海外ドラマの脚本でも読んでいるかのような楽しさがあります。

当たり前の内容の中にも、日常でよくある心理の動きや認知のゆがみなどを鋭く言い当てている部分があり、読み終わることで自分や他人の行動を客観的に見る目を養うことができます。

サラリーマンにお勧めの図書「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」

才能はないのではなく気づいていないだけ

就職活動をしていると必ず言われるのが「自分の強みを活かす」といったことです。
就活中以外にも、社会人セミナーや自己啓発セミナーで必ず言われる言葉の一つとなっています。

人は誰しも得意と不得意な分野がありますが、さりとて得意であるからといって、他の人よりも際立って優れた能力を持っている人というのは多いわけではありません。

思うように評価を受けられなかったりなかなか結果に結びつけることができないことが続くと、「自分には才能はないのではないか」という不安が湧き上がってきます。

しかし現在社会的に成功をしている人であっても、生まれつきそのように素晴らしい才能があったというわけではありません。

天才と言われている人とそうではない人とで最も大きく違うのは、自分の才能とその伸ばし方を知っていたかどうかということです。

才能というと人よりも優れた「足が速い」「絵がうまい」「計算が早い」といった目に見えてわかりやすいことばかりが気になりますが、一見周囲から欠点のように思われていることも見方を変えれば長所になることもあります。

「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」は、そうした自分の中に眠っている長所の存在に気づき、実生活に活かしていくための方法を段階的に教えてくれています。

性格診断が的確すぎると評判に

「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」では、自分の強みを活かす方法を5つの分野から分析をしていく形をとっています。

書籍は357ページとボリューム感がありますが、これはそれぞれの分野ごとに性格に応じた対応方法を紹介しているからです。

本を読み進めるとまず最初に登場するのが「性格診断」で、簡単な質問に答えていくことで、自分の適性を5つの分野から調べていきます。

こうした性格分析は占いの本などにもあるので若干胡散臭く感じるかもしれませんが、この本の分析は非常に的確であるということが評判で、客観的に自分の適性を知ることができます。

適性は5つの項目から導き出されるので、該当するページを読むことで自分にとって必要な考え方をアドバイスしてもらえます。

なお書籍を購入すると、より詳しく自分の強みを分析することができるWebサイト「ストレングスファインダー」にアクセスできるIDがついてきます。

購入したユーザーの多くはこの「ストレングスファインダー」を目的にしているようです。
読了したことで新しい自分に気がつくことができたという好意的なコメントも多く、あまり固く考えず自己分析の一つの手段として本やサイトを利用してみるのがおすすめです。

サラリーマンにお勧めの図書「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」

先の見えない時代だからこそ見直したい「人格主義」

「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」は、著者であるスティーブン・R・コヴィー博士の没後1年を機に、新たに翻訳をされた新装版です。

日本で出版されたのは2013年8月で、キングベアー出版から出版をされています。
原書は全世界で3000万部を超える大ベストセラーとなっており、新装版以前にも日本では180万部を超えるヒット書籍でした。

しかし旧版では完全に原書の意図した内容で翻訳をされている訳ではないとの批判もあり、ベストセラーになったことで部分的に誤った箇所を修正すべきという意見が多く出されるようになったのです。

そこで新たに出版されることになったのが「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」で、特に「人格主義の回復」という言葉に原書でメインテーマになっていることが集約されていると言います。

本の中では「7つの習慣」として人が行うべき習慣を7つに分類をして、それぞれの意味を説明しています。

主体的である(パーソナルビジョンの原則)
終わりを思い描くことから始める(パーソナルリーダーシップの原則)
最優先事項を優先する(パーソナルマネジメントの原則)
Win-Winを考える(人間関係におけるリーダーシップの原則)
まず理解に徹し、そして理解される(共感によるコミュニケーションの原則)
シナジーを創り出す(創造的協力の原則)
刃を研ぐ(バランスのとれた自己最新再生の原則)

というのが具体的な7つの事項として挙げられており、これをすべて実行していくことが「人格主義の回復」につながるとしています。

現代はダイバーシティなど多様化や個性を重視する時代ですが、そこでついつい誤って考えてしまいがちなのが「個性主義」ということです。

自分の個性を主張することと社会性を維持することは異なっており、そこで「人格主義」という考え方が必要になってきます。

人としてのマインドを確立する事こそが豊かな人生を送るポイントになるとこの本では言っており、一つずつでも実行していくことが推奨されています。

漫画版でも出版されています

ちなみにこの「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」は、旧版とともに漫画版が出版されています。
旧版は「7つの習慣-成功には原則があった!」というタイトルとなっており、翻訳も主に「人生を成功させるための方法」という風にまとめられています。

漫画版は本書で紹介されている7つの法則を1つずつ1冊の単行本にしており、亡き父の姿を追ってバーテンダーを目指す女性が主人公の、わかりやすいストーリー展開です。

原書は非常にボリューム感があり翻訳書なので所々にわかりにくい箇所もありますが、漫画版では導入部から入りやすく理解しやすい形で提示してくれています。